皆さま、こんにちは!
陽徳不動産の田邊です。
私たち人間は年を重ねていけば体力が落ちたり病気にも
なったりします。当たり前ですが・・・
しかし、定期的に健康診断を受診して悪いところは治療を
していけば年齢を重ねても健康で過ごせます。
建物も同じように何もしなければ色々なところが徐々に劣化していきます。
放置しておけば雨漏れなどの原因になり、建物価値も下げてしまします。
しかし、修繕には多大の費用が掛かる場合もありますので計画なしには
修繕費用が用意できません。
計画的に費用の積立をしていけば安心して賃貸経営もできますね。
しかし、どの程度の費用を積立てて行けば良いか目安も必要でしょう。
国土交通省の「民間賃貸住宅の修繕ガイドブック」によると鉄筋コンクリート造
(RC造)建物で20世帯(1LDK~2LDK)の場合、30年間で1世帯当たり
225万円、総額4500万円(225万円×20世帯)程度必要としています。
1年あたりに換算すると1世帯当たり75,000円(225万円÷30年)という
計算になります。
仮に1世帯100,000円/月の賃料とすると年間1,200,000円の賃料
(10万円×12ヶ月)になります。年間約1世帯当たり賃料に対し約6.3%を
積立てていくと30年間で4500万円を積立てていくことが可能になります。
同様の考え方でRC造の10世帯程度の1ルーム、1Kタイプで1世帯賃料月額70,000円
とした場合に約7%(4,900円)、木造10世帯程度の1LDKタイプで1世帯月額
80,000円とした場合に約7.5%(6,000円)を積立てていくことが必要になります。
つまり、RC造の場合は、賃料に対し約6%~7%程度、木造の場合は賃料に対し約8%程度
を修繕費として積立てていく必要があります。
積立てていく方法として、もちろん毎月決めた額を積立てていくのですが方法としては普通預金
に積立てていくのもいいですが、この積立費用は経費としてはもちろん経理上、損金にはできません
ので何らかの方法で経費として差し引くことができるように検討する。
あるいは積立金を何らかに投資をして福利効果を活用して増やしてくことなどを検討することも
必要かと思います。
では、どのような方法で積み立てると経理上、経費としてあるいは投資として積立てることが
考えられるでしょうか?
次回は積み立ての方法について考えてみましょう。