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こんにちわ!
陽徳不動産の田邊です。
相続対策としてよく節税のため〇〇をしましょうという事を
耳にします。
節税とは税金を合理的な方法で減らし、キャッシュを増やす
あるいは資産を増やすという事です。
節税のため〇〇しましょうというのは、どうも節税の税金を
減らすという事だけに着目しているように感じます。

例えば相続財産が相続税評価で1億円の不動産あるいは現金を所有していたとします。
相続人は子供一人で相続税の実効税率が12%の場合、1200万円は
税引き後の相続財産評価は8800万円です。
相続対策として現金1億円で土地を購入し、1億円の借り入れをしてアパートを
建築したとします。細かい税金計算は割愛しますが、確かに1億円のキャッシュ
(土地に替わる)に対し1億円の負債(借入金アパート建築費)で財産評価差引
ゼロなので税金はかかりません。
節税の税金を減らすという目的ははかないましたが、これに見合うキャッシュを
増やすあるいは資産を増やすという視点ではどうでしょうか?
仮にアパートの賃料収入が900万円(経費控除後)とした場合、この不動産の
資産価値(時価)は還元利回り6%とすると1億5千万円です。2億円の投資に
対し、1億5千万円の資産価値なので5千万円目減りしています。
つまり税金を減らす以外の目的は達成できていません。

このアパート建築を否定するつもりはありませんが、賃貸経営にはリスクも当然
ありますので最初の資金計画や建築構想も重要です。そして資産を増やすあるいは
キャッシュを増やすという視点に立つと投資で得た収益は再投資を行うという
視点がさらに必要になります。
税金の納税というのは、脱税や租税回避という方法を用いることはできません。
今回の事例で言えば12%の税金が将来的にかかるという事は、税制が改正されない
限り変わりません。しかし賃料収入の900万円は再投資を行う事でさらに増やして
行くことが可能です。(もちろんリスクはあります。)毎年900万円が収益として
仮に残るとしたら何もしないで10年間、貯金をしていたら9000万円です。
しかし仮に3%で10年間運用すると約1億300万円です。
再投資の効果で約1000万円が増えています。

税金を減らすという視点よりも資産を増やすという視点の方が建設的だと思います。

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