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こんにちは!

陽徳不動産の田邊です。

不動産投資分析で欠かせないNOI率というものがあるのをご存知でしょうか?NOIとは

Net Operating Incomeの略で満室賃料から運営費(管理費や清掃費用など)を差し引いた

純粋なキャッシュフロー(NOIと言います。)の事です。そしてこれに率というパーセンテージで

示した指標です。式で表すとNOI率=NOI÷満室賃料になります。NOI率はあまり知られていませんが

とても重要な指標でこれは全国の実際の賃貸物件から築年数や間取り構造ごとに運営費のデーターを

IREMJAPANという団体で集計し全国各地の平均的なNOI率を算出しています。

一般的には投資物件の購入を検討する時には表面利回りの表示つまり満室賃料÷売買価格が表示されています。

表面利回りには実際に運営費がどのくらいかかるか想定が困難になりますが、築年、間取り、構造別のNOI率が

あると表面利回りにNOI率を掛けるとNOIを基準とした利回りが想定できます。

例えば売買価格1000万円で年間収入が100万円で運営費が20万円、NOIが80万円(100万円ー20万円)

の場合、表面利回りは10%(100万円÷1000万円×100)です。NOI率80%の場合

(80万円÷100万円×100)NOIを基準とした利回りは表面利回り10%×NOI率80%=8%と

算出することが出来ます。つまり表面利回りに子のデーターから抽出した平均的なNOI率を掛けることで

NOIを基準とした利回りが算出できるという事になります。

IREMJAPANでは毎年、このNOI調査という事でIREMJAPAN所属の会員企業から基になるデータを全国から

集めて平均値を出しています。毎年データー量も増えているので徐々に精度も上がっています。

興味のある方はIREMJAPANのホームページをのぞいてみてください。

https://irem-japan.org/