こんにちは!
陽徳不動産の田邊です。
先日、私の自宅に新築ワンルームマンションの営業電話がありました。要は新築で良い物件が
あるから買いませんか?というような趣旨の営業電話です。
こんなやり取りでした。
営業『品川区で良いワンルームマンションが完成しました。必ずもうかるのでぜひご紹介を
させてください。』
私『私も不動産業者ですから必要ありません。』
営業『では話が早そうなのでぜひ聞いてください。』
私は何を思ってこの営業マンは話が早いのかと思い興味本位に逆に聞きたくなり思わず
私『どんな物件?』
営業『1Kマンションで賃料管理費込み98000円、販売価格2500万円で利回り4.7%です。』
営業『借入ローンも2%で35年間借りられるので月々の返済は76000円なので年間26万円程度
貯められますしなんと言っても品川区なので資産性もあります』
私『空室になるリスクもあるし毎月の返済をしたら21000円しか手元になくて運営費など引いたら
マイナスじゃないの?』
営業『新築なのでしばらくは空室はないし、借上げも可能です!』
なんていう問答をやりながらその場しのぎの回答をされて電話は切りましたが、分析をしてみました。
物件価格 2300万円 年間賃料 117.6万円 表面利回り5.1%
賃料から差し引かれる経費等
空室損 4.7万円
運営費 17.6万円
元利均等返済 92万円
税引前CF 3.3万円
税金計算
控除される経費
減価償却 35万円
金利 46万円
青色申告控除 10万円
控除合計91万円
課税所得
NOI(95万)ー91万円=4万円
税額
4万円×15%=6千円
税引後CF
3.3万円ー0.6万円=2.7万円
初年度の年間収入は税引き後2.7万円とわずかです。
これを将来にわたる計算をしていくと3年目以降は税引き後の
収入はマイナスになります。将来的に現金を持ち出さないといけない
金食い虫の物件になります。
将来になればなるほど所得から控除できる減価償却や金利は減少していくので
その結果税金が増えていく構造です。
新築ワンルームマンションは比較的このような現象が多く見受けられますので
注意が必要です。
不動産の購入などは慎重にして頂くことをお勧めいたします。
この様な購入に関するお悩みがありましたらお気軽にお問い合わせください。