こんにちは!
陽徳不動産の田邊です。
2021年も昨年から引き続きしばらくはコロナ禍の中での生活を余儀なくされ
コロナとの共存という事になりそうです。
賃貸オーナーにとっても入居者確保という観点からも早く終息を願うばかりです。
今回は賃貸物件の賃貸条件はどのように変化してきているかまた、人気のある
設備はどのようなものがあるかを紹介していきたいと思います。
初めに賃貸条件についてです、賃料はそれぞれの立地特性や相場がありますから
そこには触れませんが、特に敷金、礼金などについてどのように変化をしてきているか
見たいと思います。
敷金礼金は昔は(10年以上前)各2ヶ月を契約条件とした物件も多くみられましたが
最近では各1ヶ月もしくはどちらか0または敷金礼金の両方が0というのもちらほら
目にします。貸し手側にしたら収入にも影響しまたは退去時に敷金が無いというのは
少し不安もありそうです。しかし現状としてどのくらいの割合で敷金礼金が0の物件が
あるのでしょうか?
敷金0についてですがリクルート住まいカンパニーの調査によりますと首都圏では
約10年前の2009年は全体の7.2%だったのが2019年には25.5%まで
増えてきているようです。しかしまだまだ、全体の4分の1程度なのでまだ少ない
のが現状です。平均月数で見ると2009年度は1.5ヶ月で2019年度は1ヶ月
という事になっていますから大田区内でも実態に即した結果と言えそうです。
逆に言えば1ヶ月より下げることは競合との差別化につながるとも言えますが
敷金はそもそも返還する預かり金なのであまり下げることの意味はなさそうです。
では、礼金はどうでしょうか?
礼金は同じように0としていた割合は2009年は31%だったのが2019年は
40%まで上昇しています。平均月数で見ても2009年は0.8ヶ月だったのが
2019年は0.7%に低下しています。この0.7%という数字はこの3年間
横ばいで推移しています。
礼金に関しては返還するものではないので貸主の収入に影響を与えるので躊躇する
事がありそうです。
しかし、借り手側にすると実際に支払わなくて良い金額になるので礼金ゼロは
競合物件との明らかな差別化につながりそうです。
単身用のワンルーム、1Kタイプは大田区内でも間違いなく供給数は過多の状況
なので金銭的な部分で差別化を図るか、設備的な部分で差別化を図るか検討していく
必要がありそうです。
このコロナ禍という状況で単身用物件は特に差別化が求められる時だと思います。
私も様々なデータを見ながら検討してお客様にはご提案をしていきたいと思います。