Pocket

こんにちは!

陽徳不動産の田邊です。

昨今、空き家が増加し続けているということが問題になっています。

総務省の報道資料でも詳細な報告がされていますのでご覧ください。

https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf

その空家になる理由は様々ですが、例えば相続でうまく分割ができない、

相続後に倉庫として利用している、自分が育った実家だから手放せない

固定資産税が高くなるから取り敢えずそのままにしているなど様々な

理由があります。

今回は、建物を取り壊すと固定資産税が6倍になるという間違った解釈

をされていることがありますので事例で見てみましょう。

そもそも6倍になるという数字は住宅用地で建物が建っていれば200㎡まで

土地の評価が6分の1になる。これが6倍になるという一つの解釈なのかも

しれません。

東京都のHPをご覧ください。

https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/shisan/kotei_tosi.html#ko_02_07

では、仮定として事例で見てみましょう。

例1

土地80㎡ 固定資産税評価額 1200万円

建物木造  固定資産税評価額  500万円(築後30年経過)

木造建物ありの場合

土地の固定資産税と都市計画税

1200万円×1/6×1.4%+1200万円×1/3×0.3=4万円

建物の固定資産税と都市計画税

500万円×1.4%+500万円×0.3%=8.5万円

合計12.5万円

建物なしの場合

更地の固定資産税都市計画税

1200万円×1.4%+1200万円×0.3%=20.4万円

例2

土地80㎡ 固定資産税評価額 1200万円

建物RC造  固定資産税評価額 1500万円(築後30年経過)

RC造建物ありの場合

土地の固定資産税と都市計画税

1200万円×1/6×1.4%+1200万円×1/3×0.3=4万円

建物の固定資産税と都市計画税

1500万円×1.4%+1500万円×0.3%=21万円

合計25万円

建物なしの場合

更地の固定資産税都市計画税

1200万円×1.4%+1200万円×0.3%=20.4万円

土地上に建っている建物によって税額が変わってきます。この例では木造の

場合は建物がある方が確かに安いですが決して6倍にはなっていません。

建物がRC造(鉄筋コンクリート造)になると建物が無い方がむしろ安くなり

ます。

本例は一例であり、必ずRC造の建物だと無い方が安くなるという事は言えませんが

固定資産税が6倍になるという曖昧な情報に惑わされず検討していくことをお勧め

いたします。

建物を解体するときの手順と必要になる費用を紹介