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こんにちは!

陽徳不動産の田邊です。

今日は住宅ローンの返済が出来なくなって破綻する方が増加傾向にあるようです。

現在はコロナ禍という事情もあり余計に増加傾向にあるのかもしれません。

一般的に会社員であれば60歳を迎えると定年退職を迎えその後数年は契約社員の

ような形で雇用関係は継続をされるのかもしれませんが、給与は大幅に低下するのだろうと

思います。

例えば現在55歳の方が20年前に都内で4500万円のマンションを購入しました。

当時の年齢は35歳で年収は600万円あり比較的年収も良く住宅ローンも問題なく

順調に返済もしております。当時の借入条件は頭金は1割程度、借入額は4000万円

期間35年金利3%、毎月の返済額は約15.4万円です。返済負担は35%で少々高めで

子供の教育費にも費用が掛かり貯蓄も思ったようにできないため定年後の返済負担も

大きくなることが予想されます。

現在の年齢55歳時点での借入額の残高は約2230万円です。定年時の5年後の

残高は1600万円です。

現時点との将来時点での時価と借入残高の差額がプラスかマイナスか予め予測しておくことで

将来老後破綻にならないような対策もできます。

つまり、現時点での時価(売却可能額)より借入残高が高ければ債務超過と言えます。逆に

時価の方が高ければ純利益が出ている状態と言えます。定年時の5年後にどの様な予測が出ているか

こちらの方がより重要とも言えます。定年後(30年後)は収入も減少するので完済までの5年間を

返済していかなければなりません。

建物は25年、30年と経過していくほど価値は減少し続けます。4500万円で購入した自宅も

何も改修やリフォームが全くされていなければ建物価値は評価されないことが多くあり、借入残高を

超えない評価の場合が多いかもしれません。

一番は無理のない住宅ローンを組むことと定期的にバランスシートを作成して財産評価をすることが

重要です。

老後破綻を防ぐためには定年前に事前の対策を検討することが必要です。定年後に慌てて対策を検討しても

考えられる対策の方法が限られてしまします。

在職中に対策を検討することをお勧めします。