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こんにちは、田邊です。

相続対策と称してバブル期には生命保険を活用した超ハイリスクの変額保険なるものがありました。

バブル期の資産家は、土地などの不動産を所有していると相続税の支払額が相当な額になるのでそれを

カバーするために生命保険でカバーしようという商品です。ここまでは何となくあー、よくある相続税

対策なのねと思いますが、当時の変額保険は相当な資産のある資産家を対象としているので保険金額も

何千万円から何億円にもなります。相続対策になるという触れ込みですから、一時払い保険で払込金額も

何億円にも上る場合もありますが、一時払い保険料を銀行が土地などの不動産を担保に融資し、利息も

元本も被保険者が亡くなった時の保険金で全て完済出来て且つ、相続税も保険金で支払えるという夢の

ような商品ですが、バブル期は土地も金利も上昇局面でしたので、保険会社の運用益も当然、上昇して

いたので問題ありませんでしたがバブル崩壊後は、全てが下降局面になりましたので、当時貸し付けた

金融機関も担保で差し入れた不動産評価も担保割れをしたので一括返済を挙って求めました。この結果、

自己破産をしたり自殺者まで出て保険契約者が集団訴訟を起こす事態にまでなり、当時は社会問題化に

なりました。

いつの時代も事業者が巧みな論調で顧客を煽り、数千万円から数億円にも上る投資にもならないような

所謂、詐欺まがいの事をすることが後を絶ちません。

それは、このような事をする事業者は論外ですが、被害者になってしまわないように事業者からだけの

話を聞くだけではなく、中立な立場で意見ができる第三者にも相談するべきでしょう。