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こんにちは!

陽徳不動産の田邊です。

不動産の相続対策を検討していく上で築年数の経過したマンションや

アパートの活用を考える上では建て替えありきではなくまずは、現状で

活用できるかを検討する必要があります。

投資効率という観点だけで以下の事例を検討してみましょう。

築40年経過したアパートで間取りは1Kタイプで風呂無しです。(8世帯)

現状

現状、月額43,000円で賃貸していましたが退去し、6か月間

空室です。

改善策1

シャワールームを造作すれば月額53,000円の賃料が取れます。

造作費用は40万円です。

改善策2

一方、取り壊して8000万円の費用を掛けて新築を建て直します。

収入は費用8,000万円に対する8%の収入が見込まれます。

8,000万円の費用は全額銀行から借り入れました。

金利2% 返済期間35年間

土地価格は5,000万円です。土地は元々、所有していたので新たな

費用は掛かっていませんがオーナー資本です。この観点が抜けている場合が

多くあります。

さて、どちらが効率的には良いのでしょうか?

改善策1は賃料を月額1万円上昇させるために40万円の資本を投下しました。

改善策2は自己資本投下は土地代の5,000万円です。銀行借入は他人資本です。

今回の比較は自己資本投下の効率という観点で検証してみます。

改善策1の検証

リフォーム前賃料 43000円 年間516,000円

リフォーム後賃料 53000円 年間636,000円

年間上昇額 120,000円(前後の差額)

投資額 400,000円

投資効率 120,000÷400,000円×100=30%

投下した40万円の費用は30%の利回りで運用できたことになります。

改善策2の検証

借入8000万円 金利2% 返済期間35年 年間返済額 320万円

総収入   640万円

経費    ▲96万円(収入の15%)

実収入   544万円

返済   ▲320万円

税引前収入 244万円

投下資本は 土地価格の5000万円です。

投資効率224万円÷5000万円×100=4.5%

改善策1と2とでは、改善策1の方が投資効率だけで考えると6倍以上改善策1の

法が良くなっています。

マンションリノベーションの投資分析については以下のブログも参考にしてみてください。

 

賃貸マンションのリノベーションと不動産投資分析

相続対策という観点も含めると長期にわたるのでこのような単年度だけの指標では

計れない面もあります。

長期間の中には修繕費用も織り込み5年、10年といったスパンで見通しを立てていく

必要があります。

不明点がありましたらお気軽にお問合わせください。